トップページ | アバウト | テキスト | リンク | web拍手
20120125
 TRPG聖杯戦争をWIKI化、Ver.3.00に改訂しましたヨ。
20120104
 TRPG聖杯戦争作ってみた。
顔のない少女
 シャワールームから水音が聞こえ始めると、少女は男の荷物を漁り始めた。男の脱いだ服の下から財布を見付け出すが、しかし財布の中身は「ハズレ」と書いてある紙切れが一枚入っているのみだった。「引っ掛かったな、馬鹿女」少女の背後から、いかにも侮蔑に満ちた男の声が聞こえた。少女は振り返ろうとしたが、その前に突き飛ばされた。「俺の顔を覚えていないか? 覚えていないんだよな? 覚えていたら、俺を誘うはずがないよな」少女の背後に裸の男が立っていた。少女はゆっくりと後退るが、それに合わせて男も前進する。水滴が、カーペットに落ちる。「取った金、返してもらおうか。それから、お前の誠意を見せてもらおうか」「誠意って何? 結局、ヤりたいの?」「そうだな、それでもいい」男の手が伸びて、少女の服を脱がそうとする。男の性器は勃起していた。「馬鹿男」と少女は呟いて、スタンガンを男に押し当てた。「ぐがぁああああああッ!」バチバチバチ、と電流が弾けて、男の体が跳ねる。男が倒れるや、少女は素早く男の上に馬乗りになった。「はい、もう一回」バチバチバチ、と再度電流が弾け、男が悲鳴を上げる。「分かった? 分かったら手を出して」男は、涙を流しながら、片手を差し出す。「両手」両手を差し出す。スタンガンを男の腹に押し当てて威嚇しながら、少女は今度は手錠を取り出し、男の両手に嵌める。「動かないでね」もう一個手錠を取り出して両脚に嵌める。男の四肢を封じると、少女は「ふぅ」と溜め息を吐いた。「新しい顔、作らないといけないかな」何を言っているのか、と男が疑問を抱くと、いたずらっぽい視線を少女は投げた。そして自分の顎の下に手を押し当て、べりべりと顔を剥がし始める。かさぶたを剥がすように顔を剥がし、後頭部まで剥がし終えると、やがて赤い筋繊維が露出した人体模型のような素顔が現れる。「これ、全部作り物」恐怖のあまり男は声が出ない。「これも」と少女は入れ歯を一旦抜いて、また入れて、「これも作り物」義眼を一旦抜いて、また入れる。「どうしてこうなったか知りたい?」男は、無言で首を横に振る。「お金はどこ?」「く、靴の中だ! 頼む! 殺さないでくれ!」「殺す? ヤだなー、そんなことしないよ。でも、もしこのことを誰かに喋ったら」顔のない少女は、ゆっくりと男に近付いて、手の平を男の頭の上に置いた。「顔、剥いじゃうよ?」「喋らない! 絶対喋らない!」男が必死で懇願すると、少女は満足そうに微笑み、顔を付け直した。「もう、悪い女の子に騙されちゃ駄目だよ?」自分の荷物を手に取って、男の靴の中から金を取り出し、少女は部屋から出て行った。男は部屋に取り残される。赤と黄色の混じった粘液が自分の脚に付着しているのを発見して、それが少女の顔の接合部から垂れたものだと思い出した男は小便を漏らした。
20110819
 女の子の乳首をダブルクリックしたらどうなるんだろう。
空飛ぶ死体
 老人が死んで、すぐに葬儀が執り行われた。坊主が経を読み終えると、老人の死体が宙に浮かび上がって、遺族は「ああ、お迎えが来たんだ」と言って手を合わせて拝んだ。その時、一人の男が乱入した。男は耐圧服を着、リュックサックを背負っていた。遺族を蹴散らし、祭壇に駆け上がると、男は、空に還ろうとする死体に抱き付いた。「なんてことを!」男は死体の上に跨って馬乗りになった。男を乗せて死体は空に昇っていく。屋根を超え、煙突より高く、街を一望出来る高度に達した時、ヘリコプターがやって来た。「今すぐ、死体から降りなさい! 死体から降りなさい!」とヘリコプターに乗った中年男性が叫んだが、男は無視して、拳銃を発砲した。中年男性は悲鳴を上げ、男を罵って、そしてヘリコプターは去って行った。その間も死体は高度を上げ続ける。雲と同じ高さまで上昇すると、今度は轟音と共に戦闘機が飛んできた。戦闘機が男の真上を通過し、衝撃波が発生して、振り落とされそうになる。男は前傾姿勢を取って、死体の首を握り締めた。ごきん、と首の骨が折れたが、元々死んでいるので気にしなかった。男を通過した戦闘機が戻ってきて、ミサイルを発射した。一旦滞空したミサイルは次の瞬間、爆発的に加速し、真っ直ぐに男と死体に向かって飛んでくる。男は、水に沈む時にするように、体に力を込めた。すると死体が浮力を失い高度を下げる。ミサイルが目標を見失い、頭上を通過し、後方で爆発。同時に男は力を抜く。すると死体は浮力を取り戻して高度を上げた。死体を操って、戦闘機が次のミサイルを発射する前に雲の中に突っ込む。白い雲の中は冷凍庫の中より寒く、耐圧服を着ていても男の手足は震えてしまった。それでも振り落とされないように細心の注意を払い続ける。やがて雲を抜けると、太陽は見当たらないのに、明るくて、とてつもなく広い空間に出た。空間の中心には白い衣を着た巨大な老人がいて、世界中から集まった死体を分解して、組み立て直して、空の下に放り投げていた。巨大な老人は、めんどくさそうに死体の再生作業をやっつけている。「フン? 珍しい、生きている人間か」「死体を返せ! 俺の妻を返せ! 俺の妻だ、お前の物じゃないんだ!」男は叫ぶと、リュックサックから爆弾を取り出して、巨大な老人に向かって投げ付けた。しかし山より大きな老人は、爆弾が爆発しても、くしゃみほどの衝撃も受けていないかのようだった。「喚くな」老人の手が伸びて、男は捕まってしまう。男が乗っていた死体は、その拍子に砕け散った。「お前も死ね、ここに来ていいのは死体だけだ」老人が力を込めると、男の体は潰れて、あっけなく死んだ。巨大な老人は男の死体と他の死体を混ぜて、新しい体を作ると、空の下に放り捨てた。それから二十年。二十年が過ぎ、男の目や鼻、耳、唇、手足、内臓、体の一部を持った若者達が大人に成長した。「行くぞ」男の体を受け継いだ彼等は手に手に武器を携え、用意した死体に跨って、空の上を目指す。傲慢な老人から死を取り戻すために。
20110818
 ただいまんこ、略してまんこという挨拶を流行らしたい。まんこまんこ。
トップページ | アバウト | テキスト | リンク | web拍手
inserted by FC2 system